
日本語教育能力検定とは、外国人生徒に対して日本語を教えるための日本語教師として働く際に必要な資格です。資格を持っていなくても、一応日本語の教育はできます。しかし大学での日本語教育の専攻もしくは日本語教師養成講座の420時間コースの修了、そして日本語教育能力検定試験に合格していることのいずれかが日本語教師の採用の際に求められます。養成講座は学士の学位を持っていることが受講条件であるため、受験者に制限がないのは当試験のみです。
試験は公益財団法人日本国際教育支援協会が主催しており、国家資格ではありません。試験が行われるのは年に1回であり、10月に東京・名古屋・大阪・福岡といった大都市圏をはじめ全国で7つの都市で実施されます。2021年の時点で受験料は14,500円であり、試験を実施してから合否の結果が発表されるのは約2ヶ月後です。試験では社会・文化や地域、言語と社会や心理にまつわる事柄、言語と教育に関してや言語一般といった分野から出題されます。
日本語教師は、その名の通り日本語の読み書きや会話能力を教育するプロフェッショナルです。国語教師とも似ていますが、教える対象が日本語を母語としない人であるという点に違いがあります。つまり、日本人が英語を学ぶように、外国語としての日本語を学ぶ人たちが対象となるということです。そのため、ただ自分が日本語の読み書きができるというだけでは足りず、専門的なスキルが必要となります。
日本語教師になるには教員免許のような公的な資格は必要ありませんが、その能力を証明するための民間資格が存在し、求人の際もその資格の取得者であることが採用条件に定められているケースが多いことから、事実上は資格が必須の職業であると言えます。
日本語教師に対する求人で最も件数が多いのが、国内における日本語学校です。これは、留学や就職などの目的で日本を訪れた外国人に対し、生活に必要な日本語能力を身につけさせるための教育機関です。同様の学校は海外にもあり、訪日前の準備として日本語を学べるようになっていますが、こうした海外の学校から募集が寄せられることもあります。
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